リムブレーキのロードバイクの場合、ブレーキパッドを「カーボンホイールかアルミホイール」でブレーキパッドを選んでいました。
ディスクブレーキのロードバイクの場合には、ホイールの素材(カーボンかアルミ)に関係なく、自分好みのブレーキパッドを選ぶことができます。
今回は、ディスクブレーキのブレーキパッドの違いについてまとめてみました。
もくじ
ブレーキパッドの素材
ブレーキパッドの素材は2種類あります。
レジン (オーガニックとも呼ばれる)
樹脂を主の材料として、固められた複合繊維
メリット
- ブレーキの効きがマイルド(ブレーキコントロールがしやすい)
- 「キーッ!」という音鳴りがしにくい
- パッド重量が軽い
- パッドの摩耗が早い
- ブレーキローターへの攻撃性が少ない
デメリット
- 雨天では、ブレーキの効きが弱くなる
- 雨天では、パッドの摩耗が速くなる
メタル
金属の粒子をまとめて焼いたもの
メリット
- ブレーキの効きがはっきりしている(しっかりとブレーキが掛かる)
- 雨天でも、ブレーキが非常に効く
- パッドの摩耗が少ない
デメリット
- 音鳴りがしやすい(特に、雨等で濡れた場合はうるさい)
- ブレーキローターへの攻撃性が高い(ローターの摩耗が早い)
- パッド重量が重い
以上を表にまとめると
特徴 | レジン(オーガニック) | メタル |
ブレーキの効き 雨天時のブレーキの効き | ◯ △ | ◎ ◎ |
ブレーキのコントロール性 | ◯ | △ |
音鳴りの耐性 | ◯ | △ |
パッドの摩耗耐性 | △ | ◯ |
ローターへの攻撃性 | ◯ | △ |
パッド自体の重量 | ◯ | △ |
雨でも自転車通勤や練習をする人は、絶対に「メタルパッド」がおすすめです
ブレーキパッドの種類
シマノが出している、ロードバイク向けのブレーキパッドは3タイプ。各タイプで、パッドの素材がレジンとメタルがあるので計6種類となります。
タイプ1(フィン付きモデル)
放熱性を重視し、バックプレートにフィンがついている。
L03A(フィン付き・レジン)
L04C(フィン付き・メタル)
タイプ2(軽量モデル)
軽量性を重視し、バックプレートにチタン素材を使用したモデル。
構造的には、タイプ3と同じ。
K03Ti(チタンベース・レジン)
この商品は希少なのか、アマゾンでの取り扱いが現時点ではないそうです。
K04Ti(チタンベース・メタル)
タイプ3(スタンダードモデル)
価格重視タイプ。
バックプレートに、ステンレス素材を使用。
※デュラエースグレードのキャリパー(BR-R9170及びBR-R9270)には、推奨されていません。
(シマノチャートカタログより)
K03S(レジン)
K04S(メタル)
結局、レジンとメタルどっちが良いのか
結局のところ、レジンとメタルのどちらがロードバイクに向いているのかですが、シマノが云うには
「スムーズな塗装路でグリップの不安がない路面であればメタル、グラベルなどの滑り易い路面でタイヤをロックさせたくない場合にはレジン」
が適しているそうです。
塗装路しか走らないロードバイクは、メタルパッドを使い、突然の雨でも安心してブレーキが効かせられ、カッチリとしたブレーキフィーリングを得た方がメリットが大きいのかも知れません。