2021年9月に12速デュラエース、アルテグラの発表されました。
そして、本日2022年6月29日(アメリカ時間)に105が初めてのDI2化、そして、上位グレードと同じくセミワイヤレスの12速化となりました。
今回、発表されたDI2 105と既に12速デュラエース&アルテグラとの違いをまとめました。
もくじ
フロントディレイラーの変速構造の違い
新105のフロント変速機は、前世代のデュラエース、アルテグラ(R9100系及びR8000系)の電動変速機と同じ構造が採用されています。
12速のデュラエース、アルテグラのフロント変速機と見比べると、大きいことが分かります。
デュラ・アルテに採用されている新機構のフロントディレイラーの変速は、旧型より45%高速化されています。
シフトレバーに収納されるバッテリー
新105も12速デュラエース、アルテグラと同様にセミワイヤレス方式が、採用されています。
デュラエース、アルテグラのシフターには左右に一個づつコイン型バッテリー(CR1635)が入っています。
新105のシフトレバーには、コイン型バッテリー(CR1635)が左右それぞれのシフターに2個づつ入るようになっています。
これにより、ロングバッテリーライフとなっていて頻繁に電池を交換しなくも良くなっています。
シフトレバーのツノ部分にあるスイッチがない
デュラエース及びアルテグラのシフターのツノ部分には、リモートスイッチがついており、ユーザーが任意で機能を設定できるようになっている。
しかし、105ではこのツノ部分のスイッチを省いている。
サテライトシフターを増設できない
サテライトスイッチとは、ドロップハンドルの上ハンや下ハンの位置に専用のスイッチを増設させることで、レバーまで手を伸ばさなくても、増設したスイッチを押すことで変速をさせることができる、スイッチです。
105のSTIレバーは、サテライトシフターを接続できるポートを省かれているので、増設ができません。
リアディレイラーのロー側最小スプロケットの違い
新105のリアディレイラーの最大スプロケット最小許容歯数は34tです。
逆に最大スプロケット最大許容歯数は36tです。
デュラエースおよびアルテグラは、最小28t・最大34tとなっています。
ロー側に30tを求めるライダーは、デュラ、アルテのリアディレイラーが必要となります。
グレードの重量比較
12速化された105、アルテグラ、そして、デュラエースの重量比較をしてみました。
但し、消耗品であり頻繁に交換が必要な チェーン 及び ローター は抜いています。
105 | アルテグラ | デュラエース | |
STIレバー(ペア) | 423g | 391g | 350g |
クランクセット(36-52T) | 765g | 711g | 692g |
フロントディレイラー | 142g | 110g | 96g |
リアディレイラー | 302g | 262g | 215g |
ブレーキキャリパー(1個) | 282g (141g) | 246g (123g) | 194g (97g) |
カセットスプロケット(11-34T) | 361g | 345g | 253g |
合計 | 2275g | 2065g | 1800g |
重量差は、
105とアルテグラの差が、210g。
アルテグラとデュラエースの差が、265g。
デュラエースのカセットスプロケットが異常に軽いことが、アルテグラとデュラエースの重量差を大きく見せていることが分かります。
グレードの価格差
12速化された105、アルテグラ、そして、デュラエースの価格比較をしてみました。
但し、消耗品であり頻繁に交換が必要な チェーン 及び ローター は抜いています。
105 | アルテグラ | デュラエース | |
STIレバー(右) ブレーキセット | 38,665円 | 41,580円 | 56,018円 |
STIレバー(左) ブレーキセット | 38,665円 | 41,580円 | 56,018円 |
クランクセット(36-52T) | 21,010円 | 34,881円 | 67,452円 |
フロントディレイラー | 17,820円 | 28,413円 | 49,550円 |
リアディレイラー | 33,000円 | 45,276円 | 88,704円 |
カセットスプロケット(11-34T) | 7,700円 | 12,705円 | 39,270円 |
合計 | 156,860円 | 204,435円 | 357,012円 |
価格差は、
105とアルテグラの差が、47,575円。
アルテグラとデュラエースの差が、152,577円。
まとめ
新105が登場したことで、Di2への敷居が下がったことは確かですが、105とアルテグラのグレード差はしっかりあるようです。
今後、レースに参加予定のライダーやDi2の機能を十二分に活かしたい人は、約5万円の差額を出してもアルテグラを選択した方が、満足がいく買い物になると感じます。