アメリカに来て、1年と少しが過ぎました。
渡米前の生活では、ずっと炊飯器を使ってお米を炊いてきました。
なので、アメリカでも炊飯器を買ってお米を炊くものだと想像していましたが、
いざアメリカに来てみると、日本で一番下のグレードの炊飯器でもアメリカではそこそこのお値段がします。。。
一番下のグレードが故に、外観も今風の炊飯器特有のオシャレなデザインではなく、昔ながらのスタイルでどうにもパッと買う気がしません。
そんなこんなで、アメリカに来て最初に購入したステンレスの手鍋でお米を炊いて、
結局ここまで来てしまいました。
鍋で炊くのを慣れてしまえば簡単なのですが、やはり炊飯器で炊いたときのような「お米の持つ味」があまり感じません。
しかし、今回はそんな炊飯事情を変えるべく「staub」のライスココットを購入しました。
もくじ
staubとは
staub(ストーブ)は、フランスのアルザス地方で1899年に創業を開始した調理器具メーカーです。
鉄を溶かし型に流し入れて作った鋳物鍋は、耐久性に優れているので長年使うことができます。
鋳物によって作られたずっしりとした重い蓋によって、食材の旨味を鍋に閉じ込め、また、フタの内側に施された突起(ピコまたはシステラ)により食材から出る蒸気を対流させ、料理を更に美味しくしてくれます。
そんな美食の国フランス発祥の調理器具から、お米を美味しく炊くための鍋「ラ・ココット DE GOHAN」、通称:ライスココットと呼ばれる鍋があることを最近知り、購入してみました。
ライスココット
ライスココットは、お米を炊くことに特化したお鍋です。
通常のストーブの鍋は、平たい形をしたものが多いですが、この鍋は羽釜のように下部が丸い形状をしていて高さがあります。
この高さによって、お米を炊いても吹きこぼれにくくなっています。
もちろん、普通の鍋としても使うことができます。
サイズ
ライスココットには、サイズが3つあります。
- Sサイズ / 直径12cm / 0.75L 1合炊き
- Mサイズ / 直径16cm / 1.75L 1.5 〜 2.5合炊き
- Lサイズ / 直径20cm / 3L 3 〜 5合?炊き
公式サイトにはS、Mサイズは売られていますが、Lサイズはコストコや楽天での扱いしか無いようです。
私は、公式サイトでMサイズを購入しました。
開封
早速、今回購入したライスココット(Mサイズ)を開封してみます。
箱を開けると、
早速、蓋が裏返しになってお鍋が登場!
蓋の内側には、独特な形をした突起が。
ナイキのロゴのようにも見えるこの「システラ」と呼ばれる突起が蒸気を滞留させてお米を美味しくしてくれる!
購入した色は定番の「ブラック」です。
表面のざらざらとしたマット風な表面、そして、お米の白色と鍋の黒色のコントラストが綺麗になるだろうと決めました。
と言っても、お鍋内部はどのカラーの鍋でも黒色なんですけどね。
この内部に施された黒色の加工は、ストーブの鍋ならでは「黒マットエマイユ加工」。
この表面加工によって、食材に熱を効果的に通すことができます。また、調理をしていく内に表面の微細な凸凹に油が入り食材がくっ付きにずらくなります。
お米を炊くだけでは油は使わないので、表面が焦げ付き易くなってきたらシーズニングをした方が良いみたいです。
シーズニングの方法
以下の手順で簡単にシーズニングができます。
- お鍋の内側に油(米油や植物性油)を満遍なく塗る
- 弱火でお鍋を3~5分加熱
- お鍋が冷めるまで放置
その後は、そのまま料理しても洗ってしまってもOK!
実際に炊いてみた!
早速、ライスココットを使ってご飯を炊いてみることに。
お米の量は、Mサイズの推奨最大炊飯量「2.5 合」に。
お米の上に人差し指を乗せて、第一関節の所まで水を入れて炊いてみました。
蓋を開けたまま、中〜強火で沸騰してくるまで待ちます。
沸騰してくると、大きな泡がお鍋の周りから立って来ます。
この状態でも、火を弱めずにそのまま待ちます。
もうしばらくすると、泡が細かなり、粘り気のある泡となります。
この状態になったら、弱火にして、蓋をして10分。
10分経ったら火を消して、蓋をしたまま10分待って蒸らします。
完成!
使ってみて
今まで使っていたステンレスの鍋では、必ず吹きこぼれが発生していましたが、この鍋は深さはもちろん、蓋も重いので全く吹きこぼれせずコンロを綺麗に使用できます。
また、炊いたお米の味が別物になりました。
お米一粒一粒の存在がしっかりし、お米の甘みを感じることができるようになりました。
今まで食べていたお米の味が、炊くもので変化するということを実感することができました。
現在では当たり前のようにある炊飯器は、予約や保温が出来たりとさまざまな機能があり非常に便利ですが、自分で火加減を調整してお鍋で作るご飯は非常に美味しいです。
また、炊飯器のようにコンセントを使用しないので、使わない時には棚に収納して置けるので、キッチン周りをスッキリとすることができます。